読んだ小説の感想を書いてみたり。
- 2024.11.23 [PR]
- 2011.11.16 「へんぐえ~桔梗~」感想 一般部門編(1)
- 2011.11.10 「へんぐえ~桔梗~」感想 特別企画編(2)
- 2011.11.10 「へんぐえ~桔梗~」感想 特別企画編(1)
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昨年に負けず力作揃いでしたので、Twitterにて素敵だと思った作品に賞を贈呈させていただくことにしました。多少内容が変わってます。半分自分用にアドレスも付け加えました。2つ以上載っていた方は適当に一つだけアドレスを書いてあります(打つのが面倒なため)。
いかんせん数が多いので分割させていただきます。
「へんぐえ~桔梗~」は第13回文学フリマで販売され、現在は架空ストアさんにて購入可能です。
いよいよ一般部門に突入です。今年のテーマは「女のあやかし」
<一般部門1>
御於紗馬さん「素直になりたい」
楽しい高校生活賞。そういうので盛り上がったり、がやがやしている感じが女子校っぽい。神様いっぱいも隙なので読んでいて楽しい。タイトルにもう少しひねりがあるとよかった。
http://www.aba.ne.jp/~oosama/
まあぷるさん「水色の傘」
印象賞。読んだ後々まで親子で水色の傘をくるくる回している光景が脳裏に残ります。ついでに女の子にゴリラ賞を授与。初のW受賞という快挙です。
http://homepage3.nifty.com/marple2004/
丸山政也さん「あまびと」
女性には書けないで賞。どこまでも(女性から見て)馬鹿な男で逆にすがすがしいです。そういうことは男性がいくら考えてもわからないし、見当違いなこと言っちゃうからよけいイライラさせるんですよね。第3者が聞いている構成にする必然性はなかったのではと思ったり。
http://www4.ocn.ne.jp/~tenoura/you/meibo/ma.html
池田一尋さん「唐津新聞社 昭和四十五年八月三十日(日)の記事より抜粋。」
最もタイトルが長い賞。新聞という真面目な媒体を通して、中身はくだらないことを言っているというこのギャップがよい。タイトルも含めて構成が素晴らしい。
茶林小一さん「百八階段の決闘」
2人のやりとりがおかしいで賞。この手の勢いのあるコメディがすごく好きなんだけど、ちょっとこっちに引っ張られた感があったりなかったり。「てめーも見た目だけで決めつけるのかよ」は氏の言葉でしょうか?
http://www.pure.ne.jp/~bashauma/
添田健一さん「風生まれる森」
ウブメ賞。物語全体に姑獲鳥と産女がこれでもかというほどに詰め込まれています。そうするとたいていウブメの説明物語になりがちなのに、そこを上手く消化して自分の作品にしているのが素晴らしいです。
http://soezou.cocolog-nifty.com
込宮宴さん「怪物の娘」
蛙の子は蛙で賞。妖怪を生み出すのは人間とうたっている物語。最後の一行がぞっとさせられます。タイトルの娘もきっと2人をさしているのでしょう。ぞぞ。
宇津呂鹿太郎さん「同居首」
好きなんで賞。言葉の端端からなんだかんだいって同居首のことが好きなのだろうと想像できます。彼女の魅力について考えてみましたが、彼にしかわからないからこの物語が成り立つのですよね。
五十嵐彪太さん「こんな夜には」
助演男優賞。傘がすごくいい味を出していたので傘に贈呈。女の描写はほとんどないのですが、きっと色白の美人なんだろうなあと想像して楽しんでいます。
武田若干さん「月光の庭」
静かな夜は見えない愛に満ちあふれているで賞。和物妖怪の影女が見事に洋風物語に溶け込んでいます。それにしても博士の愛が文面から溢れすぎています。壮年男性に弱い私は鼻の下が伸びまくりです。
http://d.hatena.ne.jp/rengetudou/
元々Twitterに上げていたものをちょっと変えたり変えなかったりして、分割掲載。
「へんぐえ~桔梗~」は第13回文学フリマで販売され、現在は架空ストアさんにて購入可能です。
<特別企画2>
楠沢朱泉「お化け屋敷へ行こう!」
拙作。しつこいですが、岩里さんのイラストをつけていただいてうひゃひゃひゃひゃです。後ろの二人組がかわいらしい。アピールをするなれば、出てくる妖怪の数は今回の中でもトップレベルです。
団鬼緑先生「狐顔夫人」
艶っぽいで賞。今回も変態全開、古風な文学エロス。しかし、鬼緑先生は先日「荒縄~」読んじゃったからなあ。縄続きじゃなければなあ(私信)。
青砥十さん「薄命美粧」
女性の皆様気をつけま賞。作中では違うけど、デパートで一通り揃えたら本当に高いんですから! 女性の消費力って実際に妖怪じみているときがあって怖いですよね。彼女の背景をもう少し知りたいです。
http://www.geocities.jp/sleepdog550
睦月さん「初恋」
初恋は甘酸っぱいで賞。描写の書き込みは少ないけれど脳裏に情景が浮かびます。いわゆる「あこがれの初恋」でもじもじしますね。
http://twitter.com/#!/jan_629
鬼頭ちるさん「おとろしの結婚」
オトちゃんの作戦勝ちで賞。一見主人想いの健気なオトちゃんですが、自分の結婚に主人を巻き込んだとも解釈できて実はものすごい策略家のような気がしてきました。
http:/tsukiyogarasu2011.blog71.fc2.com/
白縫いさやさん「一つ屋根の下で」
異文化交流賞。妖怪をも超えて何でもござれの一家は楽しそうで憧れます。いいなあ。新郎はなんとなくシャイな気がするのは私だけでしょうか。
http://siraisa.seesaa.net/
込宮宴さん「俺と娘とわんわんと」
父ちゃんがんばれ賞。妖怪は人間に恨みを持っていない限り子供が好きで、でも不器用だからそれが上手く伝えられないんだと思います。この作品でもわんわんはすごく楽しんでそうな印象を受けました。
葉原あきよさん「おかえり」
タイトル賞。こちらも不器用な妖怪ちゃんの話。ラストの座敷童子と私の会話が切なくて、その後にタイトルに戻ると余計に切なくなります。
http://oakiyo.com/
昨年に負けず力作揃いでしたので、Twitterにて素敵だと思った作品に賞を贈呈させていただくことにしました。多少内容が変わってます。
いかんせん数が多いので分割させていただきます。
「へんぐえ~桔梗~」は第13回文学フリマで販売され、現在は架空ストアさんにて購入可能です。
<特別企画1>
GIMAさん:「ようこそ、この町へ」
ご近所づきあいは大変で賞。そういう勘違いって実際よくあって、冷や汗ものですよね。
どこかでトップバッターは暴挙だと仰っていましたが、その気持ちわかります。
http://homepage1.nifty.com/gimagima/
青懸巣さん:「救いの主」
友情は父を救うで賞。ほっこりする昔話でした。ほっこり。
http://twitter.com/#!/transmitter0
道三さん:「置いてけ堀」
妖怪はとっても不器用で賞。そして、よりいっそう男が災難で哀れになる。最後の一言がよい。
まあぷるさん:「雪菜と私」
こんな友情に憧れるで賞。女の子同士の友情と、妖怪と人間の友情がどっちに偏ることもなく上手く描かれていました。
http://homepage3.nifty.com/marple2004/
高柴三聞さん:「小豆の日の邂逅」
オチに吹いたで賞。この手のオチは好き。この方はオチをつけたいときは何でも邂逅にしち0ゃうんでしょうか。
百句鳥さん:「居場所は肩の上」
言葉にするのが難しいで賞。微笑ましくて読めば読むほど味わい深くなる作品。作品の良さを伝えるのに何と言ったらよいかわからなくて困っております。とりあえず何度も読んでみてください。
清見ヶ原遊市さん「月夜の珠子さん」
不思議な隣人賞。友人でも家族でもなく”隣人”との交流度No1でございました。珠子さん素敵ですにゃー。
http://sangean1090.web.fc2.com/
湯菜岸時也さん「狐者異」
代償は大きいで賞。自業自得な部分が大きいので仕方ないですね。欲を言えばもう少し交流的な意味で妖怪との絡みが欲しかった。
紅侘助さん「ごっつぁんです」
予想通りのオチで賞。安定しすぎて何度読んでも笑える。オチがわかるからこそ笑えるコメディのよい例。その裏の筆力には脱帽。
http://twitter/#!/beniwabisuke
剣先あおりさん「絡み」
変態賞。これを変態と言わずに何と言おうか。妖しい雰囲気と逃れられない怖さ。背筋が凍る方の変態です。
http://ameblo.jp/crystaltree