読んだ小説の感想を書いてみたり。
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昨年に負けず力作揃いでしたので、Twitterにて素敵だと思った作品に賞を贈呈させていただくことにしました。多少内容が変わってます。半分自分用にアドレスも付け加えました。2つ以上載っていた方は適当に一つだけアドレスを書いてあります(打つのが面倒なため)。
いかんせん数が多いので分割させていただきます。
「へんぐえ~桔梗~」は第13回文学フリマで販売され、現在は架空ストアさんにて購入可能です。
いよいよ一般部門に突入です。今年のテーマは「女のあやかし」
<一般部門1>
御於紗馬さん「素直になりたい」
楽しい高校生活賞。そういうので盛り上がったり、がやがやしている感じが女子校っぽい。神様いっぱいも隙なので読んでいて楽しい。タイトルにもう少しひねりがあるとよかった。
http://www.aba.ne.jp/~oosama/
まあぷるさん「水色の傘」
印象賞。読んだ後々まで親子で水色の傘をくるくる回している光景が脳裏に残ります。ついでに女の子にゴリラ賞を授与。初のW受賞という快挙です。
http://homepage3.nifty.com/marple2004/
丸山政也さん「あまびと」
女性には書けないで賞。どこまでも(女性から見て)馬鹿な男で逆にすがすがしいです。そういうことは男性がいくら考えてもわからないし、見当違いなこと言っちゃうからよけいイライラさせるんですよね。第3者が聞いている構成にする必然性はなかったのではと思ったり。
http://www4.ocn.ne.jp/~tenoura/you/meibo/ma.html
池田一尋さん「唐津新聞社 昭和四十五年八月三十日(日)の記事より抜粋。」
最もタイトルが長い賞。新聞という真面目な媒体を通して、中身はくだらないことを言っているというこのギャップがよい。タイトルも含めて構成が素晴らしい。
茶林小一さん「百八階段の決闘」
2人のやりとりがおかしいで賞。この手の勢いのあるコメディがすごく好きなんだけど、ちょっとこっちに引っ張られた感があったりなかったり。「てめーも見た目だけで決めつけるのかよ」は氏の言葉でしょうか?
http://www.pure.ne.jp/~bashauma/
添田健一さん「風生まれる森」
ウブメ賞。物語全体に姑獲鳥と産女がこれでもかというほどに詰め込まれています。そうするとたいていウブメの説明物語になりがちなのに、そこを上手く消化して自分の作品にしているのが素晴らしいです。
http://soezou.cocolog-nifty.com
込宮宴さん「怪物の娘」
蛙の子は蛙で賞。妖怪を生み出すのは人間とうたっている物語。最後の一行がぞっとさせられます。タイトルの娘もきっと2人をさしているのでしょう。ぞぞ。
宇津呂鹿太郎さん「同居首」
好きなんで賞。言葉の端端からなんだかんだいって同居首のことが好きなのだろうと想像できます。彼女の魅力について考えてみましたが、彼にしかわからないからこの物語が成り立つのですよね。
五十嵐彪太さん「こんな夜には」
助演男優賞。傘がすごくいい味を出していたので傘に贈呈。女の描写はほとんどないのですが、きっと色白の美人なんだろうなあと想像して楽しんでいます。
武田若干さん「月光の庭」
静かな夜は見えない愛に満ちあふれているで賞。和物妖怪の影女が見事に洋風物語に溶け込んでいます。それにしても博士の愛が文面から溢れすぎています。壮年男性に弱い私は鼻の下が伸びまくりです。
http://d.hatena.ne.jp/rengetudou/
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