読んだ小説の感想を書いてみたり。
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ずっとやりたかったオンライン文化祭大賞。
各分野で素晴らしかった作品に賞を贈ります。
あからさまなネタバレはしませんが、賞の内容いかんでは鋭い人には話の方向性がわかってしまうのでご注意ください。
まずはキャラクター部門から。印象的だったキャラクター達に贈ります。
●主演男優賞:
『アーミン・プレストン卿と鏡の国のビクスビー』 (早瀬千夏様) ビクスビー
横道すぎてアレですが、4年間にわたり読者に笑いと笑いと笑いと感動を与えてくれた、執事様の引退記念?に賞を与えたいと思います。ありがとうビクスビー!
●主演女優賞: 『なには無くとも』 (koharu様) 篠塚奈津
年頃の女性らしい悩みや弱さを持ちながらも、芯はしっかりしていて強い奈津はつい応援したくなります。等身大の女性として好感が持てるから自然に多聞との幸せも願ってしまいます。
●助演男優賞:
『JAP!!!』 (ろく様) 太郎&二郎
『Te un ek~私とあなたの帰る場所~』 (唯胡様) タガミ
本来ならば一人だと思うのですが、どうしても絞りきれなくてダブル(という名のトリプル)受賞です。
オネエな太郎ちゃんは普通に人気だと思うし読んでいて楽しいです。意外と二郎が気に入っています。キモオタまっしぐらなあの台詞達がたまりません。改めて言っておきますが、実際にいたら一番嫌なのは二郎です。
タガミは嫌な奴だし正直好きでも何でもないし、いい奴だったらそもそも違う奴になってしまうんだけど、掘り下げると面白くて気になるという理由でどうしてもこの賞からはずせませんでした。
●助演女優賞: 『無言』 (五部臨様) リリア
台詞がないのと主人公がリリアと親しいわけではないので描写は少ないのに、ひたむきさが伝わってきました。ラストの方で物に囲まれて寝ているシーンを見てとても愛おしくなりました。台詞があって動き出したらさらに好きになるでしょう。
●脇役賞: 『或る戦士の記2』 (かみたかさち様) 兵士達
2コマ目に出てくるモブの兵士達。昨年もぽろりと言ったような気もしますが、ワーといいながらあの緊張感のなさが好きです。今年も見られて満足。
●ライバル賞: 『姉の告白』 (ページのP様) 立川
正確にはライバルにすらなれていないのですが。うぬぼれ具合が爽快。この人一生残念ポジションだよと思うと哀れなので、せめてライバル賞を。
●子役賞: 『隣の彼女』 (未蛹ようか様) “彼”&“彼女”
大人になった二人もイケメン&美女でいいのですけれど、ともかく子供時代の二人が可愛いです。影のある“彼”もいいし、とにかく押しの強い“彼女”が見てみてほっこりします。
●人外賞: 『帰途 小景集』 (小林様) 佐藤幸子
不思議ちゃんでちょっと不気味なさっちゃんは「めっちゃ好き!」というのとは違うけれど、人外として私がいつも書きたいと思っているタイプの子です。理想が目の前にいました。
●ベストカップル賞: 『The Forestkeeper』 (Jules様) エリーザ&イーサン
40年の時を超えて出会った二人にはロマンスという言葉がぴったりです。幸せになって欲しいという願いも込めて。
●ヒューマン賞: 『荒野に帰す』 (廿楽杏様) ナターシャ
最も人間の本質が描き出されているキャラクターに贈られる賞。
ナターシャと同じ立場に置かれたら誰しもが彼女と同じ言動をしてしまうのではないでしょうか。現実とは遠く離れた世界の物語なのに、自分があの場にいたらと考えるとぞくりとするのです。
●ベストオブキャラクター賞: 『交叉軌道』 (招夏様) 石動良
好きとか共感できるとかそういうのをぶっ飛ばして、ずっと私をやきもきさせ、時にはイライラさせ、負けちゃいけないと思いながらまたイライラするという。この人の言動に一番感情を振り回されたのは確かです。若干「彼のことが忘れられないの」状態。