読んだ小説の感想を書いてみたり。
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Twitterでつぶやいた感想のまとめ。半分自分用にアドレスも付け加えました。2つ以上載っていた方は適当に一つだけアドレスを書いてあります(打つのが面倒なため)。
数が多いので分割させていただきます。
「へんぐえ~桔梗~」は第13回文学フリマで販売され、現在は架空ストアさんにて購入可能です。
一般部門も佳境。今年のテーマは「女のあやかし」
<一般部門3>
野棲あづこさん「身上つぶし」
まさしく蜘蛛の糸に絡め取られた男の図で賞。ラストに近づけば近づくほど蜘蛛関連描写が増えていているのが、絡新婦が背後に迫ってくる感が出ていると感じました。
佐手英緒さん「召喚」
実は2回同じ手にひっかかりましたで賞。女の鬼気迫る執念にとらわれて、まさかの展開にやられました。佐手さんに1本、いや2本くらい取られました。この作品も本文が良いのでタイトルにもう少しひねりがあるとぐっと良かったなあ。
白縫いさやさん「ロイコクロリディウム・シンドローム」
単なる変態小説ではなかったで賞。単なる悪人でも悲劇のヒロインでもなく玉藻前が描かれています。タイトルに戻るとまた色々考えさせられる所があって結論は女性(妖怪)は美しくしたたかですね。
http://siraisa.seesaa.net/
在神英資さん「つぐない」
これから彼はどうなるので賞。清姫の業が祓われたということは今後男の人生は危うくなったということですね。逆に災難が敢えて精霊の手によって行われていたとしたら何と迷惑な話。南無。
高橋史絵さん「試着室」
密室は恐ろしいで賞。物語の舞台に試着室という密室を選んだのが素晴らしい。最後の一文をよくある日常の一コマに戻すことで非日常さが際立っていると思いました。
GIMAさん「深川のなめ女」
変態小説賞を総なめしそこねたで賞。悪い意味ではなくこれは良い意味で。なめなめ小説でもまとまりそうな所をあえてあの結末へ持っていったのに好感が持てます。
http://homepage1.nifty.com/gimagima/
新熊昇さん「牡丹雪」
日本版人魚にも悲劇しか待っていないで賞。ネタバレになるので名前は出しませんが、あることについて知識を得た上で読むと世界がぱーぁっと広がる作品です。
http://www.kijisuke.com
よいこぐまさん「水底夫婦」
ベスト夫婦賞。夫婦のコンビネーションで生計が成り立つという妖怪のチョイスがよい。どこの家も妻が手綱を握ってないと駄目と言うことですね。「減酒」の下りがツボ。
http://ameblo.jp/yoikoguma/
小鳥モハさん「梅子の幸福」
猫好きにはたまらんで賞。猫が出てきてウハウハです。古書と春の匂いがプンプンしていて、読んでいると明るい気持ちになれます。
根多加良さん「よくある赤いやつじゃなく」
赤ではなく黒かったですね賞。こんなのでつながっていたくないなあ。深夜で頭がぼーっとしていたのでタイトルの解釈に時間がかかってしまった自分が恥ずかしい。
http://twitter.com/#!/lk600
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