読んだ小説の感想を書いてみたり。
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昨年に負けず力作揃いでしたので、Twitterにて素敵だと思った作品に賞を贈呈させていただくことにしました。多少内容が変わってます。半分自分用にアドレスも付け加えました。2つ以上載っていた方は適当に一つだけアドレスを書いてあります(打つのが面倒なため)。
いかんせん数が多いので分割させていただきます。
「へんぐえ~桔梗~」は第13回文学フリマで販売され、現在は架空ストアさんにて購入可能です。
一般部門「女のあやかし」まだまだ続きます。
<一般部門2>
原瑚都奈さん「君と別れるときは」
背筋がぞっとするで賞。1回目より2回目、2回目より3回目に読んだ方が怖いです。累について知った上で読むと怖さがさらに倍増。最初彼女の方が不気味と思っていましたが、よく読むと彼も相当なものだと思いました。
http://honey-girls.info/
青懸巣さん「憧れ」
田村君の熱っぽさが伝わってくるで賞。高校生にとって5歳ってすごく大きな年の差のような。恋に焦がれる少年がよく描かれています。もう少し多い文字数で書けば佐藤さんの背景等もわかって、より面白い話になった気がします。
http://twitter.com/#!/transmitter0
渋江照彦さん「馬鹿者共」
天女の一言に尽きるで賞。若い男の人ってこういうの好きですよね。青年達が一生懸命絵に語りかけている姿を想像するだけで馬鹿っぽくて笑えます。もちろん、タイトルの馬鹿はもっと深い意味がありますよ。
Emilyさん「凍る食卓」
ビジュアル賞。ビジュアルだったりパンクだったりするバンド独特?の病んだ感じと川姫の押さえられない狂気がよく表現されています。そして、まさかの展開に予想を裏切られました。
http://twitter.com/#!/honeyuniversity
黒木あるじさん「くろづか」
発想の逆転よ賞。人が妖怪に染まっていくという話は多いですが、これは逆でした。最初は普通の妖怪鬼婆物語と思っていたのですけれど“浅ましさを~”から以降が物語がぐっと深くなります。
紅侘助さん「乙女心」
オシャレ賞。純粋な妖怪視点から日本の生活を垣間見た作品。文章の書き方、発想共に毛倡妓という妖怪の魅力が余すところなく調理されています。
http://twitter.com/#!/beniwabisuke
剣先あおりさん「明るい家族」
妖怪はどちらで賞。夫か妻か。明るく笑っているはずの話なのに薄気味悪くて、タイトルに戻るとさらに薄気味悪くなるのでした。そのへんのギャップが上手いです。
http://ameblo.jp/crystaltree
青山藍明さん「庭池」
お母さんはなぜそんなことをしたので賞。光子さんとは仲良くなかったのでしょうね。そして、光子がいい感じにめんどくさい人らしく描かれています。前半と後半で物語が乖離してしまった印象なのがやや残念。
http://ameblo.jp/yading/
蒼隼大さん「お菊さんの憂鬱」
皿屋敷と現代と某番組が文句なしに融合しているで賞。完全に私のツボを射貫かれました。今回の作品群の中ではトップクラスで好みです。
高柴三聞さん「ジャンゴでゴウ」
文献はきれい事しか書かないで賞。どんなにはじけていても、文献にした途端つまらなくなってしまうのはなんだかなあと思います。そんなことを見事に皮肉ってくれています。しかし、この方の作品はやはりタイトルに邂逅が突いた途端輝くと思います。
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